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甲状腺内科

甲状腺について

甲状腺は、首の前側で「のどぼとけ」の真下にある、縦4cm、厚さ1cm、重さ10~20g位の小さな臓器です。ホルモンをつくる臓器を内分泌臓器と言いますが(人の身体では成長ホルモン、男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど多様なホルモンが作られています)、甲状腺も内分泌臓器の一つで、主に海藻類に含まれるヨードを原料にして甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンには、新陳代謝を刺激し促進する作用があります。

甲状腺の病気

甲状腺疾患を大きく分けると、下記の3つに分類されます。

01

甲状腺ホルモンの量が
変化する疾患

02

甲状腺内にしこりがで
きてくる疾患

03

1番・2番の両者を
合併する疾患

甲状腺ホルモンの量が
変化する疾患

ホルモン産生が増加する機能亢進症と、ホルモン産生が減る機能低下症の2つに分類されます。

ホルモン産生が増加する機能亢進症

体の代謝が異常に活発化し、甲状腺ホルモンが通常よりも分泌されてしまう病気です。血液中に甲状腺ホルモンが増えることで、体温上昇、食欲が増える、汗が多い、動悸、息切れ、いらいらする、手の震えなど複数の症状が表れます。

ホルモン産生が減る機能低下症

身体の新陳代謝を高める甲状腺ホルモンの分泌が減る病気です。易疲労感、寒い、眠い、疲れやすい、むくむ、体重増加、便秘、脱毛、皮膚乾燥などの症状が出現します。

甲状腺機能亢進症をきたす主な疾患

バセドウ病

人間の免疫機能はウイルスや細菌などの外敵を攻撃する働きがあります。バセドウ病は、その免疫機能にトラブルが生じて、甲状腺を攻撃する自己抗体を作り上げている状態です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて、様々な不調を引き起こすのが特徴です。人によっては「眼球突出」などのように顔つきが変化することもあります。当クリニックでは、抗甲状腺薬による内服治療を実施しています。

破壊性甲状腺炎
(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎)

一時的に甲状腺が壊れることで、甲状腺ホルモンが血液中に増える病気です。発熱、前頸部痛を伴う亜急性甲状腺炎と、発熱や痛みなどの炎症症状を伴わない無痛性甲状腺炎があります。痛みや頻脈に対して対症治療を行います。ウイルス感染、薬剤、出産後の自己免疫変化などが誘因となりますが、原因が不明なこともあります。甲状腺機能亢進症状は1~2か月程度で自然治癒することが多いのですが、症状改善後に機能低下状態となることもあり、経過観察が必要です。

甲状腺機能低下症をきたす主な疾患

橋本病

自己免疫の異常により甲状腺に慢性の炎症がおこり、甲状腺が腫れたり、機能異常を生じたりする病気です。抗体検査も含めた採血検査、超音波検査で診断します。橋本病の方でも約70~80%程度の方は甲状腺機能は正常で、10~20%の方は症状のない軽度の低下症で、明らかな低下症状のある方は約10%程といわれています。機能低下のある場合は、甲状腺ホルモン剤の内服治療を行います。

その他

破壊性甲状腺炎後、出産後、バセドウ病治療中などにも甲状腺機能低下をきたすことがあります。その場合にも、必要に応じて甲状腺ホルモン剤の内服治療を行います。

甲状腺のしこりについて

甲状腺の腫れ方として、バセドウ病や橋本病、単純性びまん性甲状腺腫のように甲状腺が全体的に腫れる「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺が部分的にしこりのように腫れる「結節性甲状腺腫(甲状腺腫瘍)」があります。

甲状腺の腫瘍は、良性と悪性、さらに腫瘍とよく似た過形成(良性です)に分類されます。多くは良性で、悪性の場合も悪性度の高くないタイプのものが多いのですが、良性であっても超音波検査で腫瘍が増大傾向(長径20mm以上)を示すもの、腫瘍の形状が不整で腫瘍内部が不均一など悪性を疑う所見があった場合は、獨協医科大学、自治医科大学、済生会宇都宮病院など、追加検査可能な病院に紹介しています。

当クリニックの治療方針

採血検査、超音波検査(エコー)での
対応が可能です

当クリニックでは、採血検査・超音波検査により上記甲状腺疾患の評価が可能です。超音波検査とは、超音波を用いて甲状腺の大きさや腫れを調べる検査のことです。検査方法は、まず初めに首全体にゼリーを塗ります。そのゼリーの上から機器を軽く押し上げます。検査に必要な時間は患者様によって異なりますが、平均10分から30分程度が目安です。

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