猪木さん、元気と勇気をありがとうございました。
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先日のブログで金曜の夜間外来について書きましたが、私が子供のころ、金曜20時はワールドプロレスリングの時間でした。
テレビをつければ初代タイガーマスク、長州、藤波、R木村、山本小鉄、古舘アナなど、魅力的な人ばかり出ていて、今思えば、人間のカッコよさ、熱さ、渋さ、自分の考えを伝える力、的確に表現する力、逆境に打ち勝つ力、生きていく上で、いろんなヒントがつまっている番組でした。(当時そんなことを考えながら観ていたわけではありませんが)
その中で絶対的な存在がアントニオ猪木さんでした。私は学生時代と若手医師時代に、幸運にも2回程、猪木さんとお会いして話をする機会に恵まれたことがあります。気さくで壁の低い方で、自分のような人間にでも
「テレ朝はデレっとしてるからデレ朝って俺は呼んでんだ」
(多分、その頃猪木さんが思うほどプロレス、格闘技の価値を重要視していないと感じてダジャレにされていたのかなぁと思いますが、
今回、幸運にも録画できたサタデーステーションなどを繰り返し視ています。テレ朝さん、ありがとうございます)
「俺のことホラ吹きだなんだって言う奴がいるけど俺はそんなことどうだっていいんだよ、ちょっと顔近づけてごらん、いいから近づけてごらん、(顔に向かってふぅっと吹いて)ほーら吹いたろう」とか、ダジャレを聞かせてもらうことができて、幸せな時間でした。
その時、寛容な人だから、事業などで借金でピンチになっても支援者が出て、強い心で逆境に負けず強く生き抜いていけるんだろうなぁと感じたことを覚えています。
闘魂ビンタをもらうこともできましたが、なんというか「心地よい痛さ」でした。その頃は猪木さんが引退する少し前だったので、
本気で張られたら大ケガをしたと思いますし、軽すぎると物足りなく感じたかもしれませんが、なんというか絶妙な痛さで、さすがプロと感じたことを覚えています。
テレビの特集で、北朝鮮の学生さんと1、2、3、ダァーや闘魂ビンタをやっている画像も観ましたが、現地の学生さんの顔がホントに楽しそうで、そういう交流ができるのは素晴らしいことだと思いました。
難病と闘っていた画像も観ましたが、トレーニングやリハビリに打ち込んでも病状が進んでしまう状況は、悔しくて残念なことだったかもしれないと思いますが、その状況をさらけだすカッコよさに感動しました。
自分自身は、小さい人間ですが、逆境に打ち勝つ元気を持って、生き続けられる限りは、地域の人々の健康に微力ながらお役に立てればと思っています。
猪木さん、今までありがとうございました。